こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
02/01/2022にLinux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-0286)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
[過去の関連リンク]
Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2022-24122)
Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2021-34866)
Linux Kernelのi915ドライバの脆弱性(Important: CVE-2022-0330)
Linux Kernelの脆弱性(CVE-2022-23222)
Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2021-4155)
Linux Kernelの脆弱性(CVE-2021-45485, CVE-2021-45486)
Linux Kernelの脆弱性(CVE-2021-45480)
Priority
CVE番号 | 影響するバージョン | 一次情報源 | Priority | CVSS Score / CVSS Vector |
---|---|---|---|---|
CVE-2022-0286 | 5.14 < Linux Kernel < 5.16.4 | Red Hat: 5.1 Moderate | Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-0286
- NULLポインタ被参照の問題
- Linux Kernelのbondingドライバにユーザが疑デバイスをbondingすることによるNULLポインタ被参照の問題が見つかりました。この問題を利用してローカルのユーザはシステムをクラッシュさせることによるDoSを仕掛けることが可能です。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
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