Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-0286)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

02/01/2022にLinux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-0286)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2022-0286 5.14 < Linux Kernel < 5.16.4

bonding: fix null dereference in bond_ipsec_add_sa()

Red Hat: 5.1 Moderate

Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-0286
    • NULLポインタ被参照の問題
    • Linux Kernelのbondingドライバにユーザが疑デバイスをbondingすることによるNULLポインタ被参照の問題が見つかりました。この問題を利用してローカルのユーザはシステムをクラッシュさせることによるDoSを仕掛けることが可能です。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

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