こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
11/30/2022にLinux Kernelのi915ドライバの脆弱性(Important: CVE-2022-4139)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
Linux Kernelの脆弱性(CVE-2022-43945)
Linux Kernelの脆弱性(CVE-2022-43750)
Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-3239)
Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2022-2977)
Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2022-2964)
CVSS/プライオリティ
CVE番号 | 影響するバージョン | リファレンス | Priority | CVSS3 Base Score | CVSS3 Basic Metrics |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2022-4139 | https://seclists.org/oss-sec/2022/q4/163 | Red Hat: Important | Red Hat:7.0 | Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-4139
- Linux上での権限昇格の可能性
- Linux KernelのGPU i915 kernelドライバに不正なTLBフラッシュの問題が見つかりました。これによりランダムなメモリ破壊又はデータリークの可能性があります。この脆弱性を用いて、ローカルユーザはシステムをクラッシュさせたり特権昇格を行うことができる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。