Linux Kernelの脆弱性(CVE-2022-43945)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

11/06/2022にLinux Kernelの脆弱性(CVE-2022-43945)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。


[過去の関連リンク]

Linux Kernelの脆弱性(CVE-2022-43750)

Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-41674, CVE-2022-42719, CVE-2022-42720, CVE-2022-42721, CVE-2022-42722)

Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-3239)

Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2022-2977)

Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2022-2964)

Linux Kernelに複数の脆弱性(CVE-2022-1205 CVE-2022-1247 CVE-2022-1263 CVE-2022-1508 CVE-2022-1974 CVE-2022-1975 CVE-2022-1976 CVE-2022-2153 CVE-2022-2590 CVE-2022-3028 CVE-2022-1729 CVE-2022-2308 CVE-2022-2639 CVE-2022-2663 CVE-2022-3061 CVE-2022-3078 )

Linux Kernelに複数の脆弱性(CVE-2022-0480 CVE-2022-0812 CVE-2022-0850 CVE-2022-0934 CVE-2022-1016 CVE-2022-1043 CVE-2022-1184 CVE-2022-1198 CVE-2022-1199 CVE-2022-1204 CVE-2022-2961)

Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2022-0400)


Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2022-43945

https://git.kernel.org/pub/scm/linux/kernel/git/torvalds/linux.git/commit/?id=f90497a16e434c2211c66e3de8e77b17868382b8

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-43945
    • バッファーオーバーフローの脆弱性
    • 5.19.17/6.0.2より前のLinux KernelのNFSD実装にバッファーオーバーフローの脆弱性が見つかりました。NFSDはそれぞれのスレッドがRPCバッファへの送受信で保持するページ数をトラックして一つのページ配列に統合しています。クライアントはRPCメッセージをTCP上でGarbage(ゴミ)データと共に送ることで強制的にバッファをshrinkさせることが出来ます。Garbageデータを含むRPCメッセージは仕様に従って正しく形成されハンドラに転送されます。NFSDの脆弱性があるコードでは、大きいサイズのリクエストを想定しておらず、割り当てられたバッファスペースを超えた書き込みが発生します。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

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セキュリティ関係ニュースを更新しています。個別で情報出せるようになる前の簡単な情報・リンクなんかも載せていきます。


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