Memcachedの脆弱性(CVE-2018-1000115) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー
Memcachedの脆弱性(CVE-2018-1000115)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
03/05/2018にMemcachedの脆弱性情報(CVE-2018-1000115)が公開されています。DDoS攻撃に使用されるなどで注目されたものになります。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
ニュース・まとめ
memchachedを利用したUDPリフレクションDDoS – Akamai Japan Blog
Priority
Moderate
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-1000115
Port1121/UDPへの接続の増加と増幅によるDoSの可能性
重要度 – Moderate
Memcached 1.5.5ではmemcachedサーバのUDPサポートでNetwork Message Volume の制御が不充分であり(通信量の増幅:CWE-406)、ネットワークフラッドによるDoSを引き起こす可能性があります(信頼できる筋から、1:50,000のトラフィック増幅が報告されています)。この攻撃は、Port1121/UDPへのネットワーク接続を通じて悪用されているようです。この脆弱性は、1.5.6でUDPがデフォルト無効にされて修正されています。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2018-1000115
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2018/CVE-2018-1000115.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を 参考にして下さい。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-1000115
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