FreeRADIUSに複数の脆弱性 ( CVE-2017-10978, CVE-2017-10979, CVE-2017-10980, CVE-2017-10981, CVE-2017-10982, CVE-2017-10983, CVE-2017-10984, CVE-2017-10985, CVE-2017-10986, CVE-2017-10987, CVE-2017-10988 ) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー

FreeRADIUSに複数の脆弱性 ( CVE-2017-10978, CVE-2017-10979, CVE-2017-10980, CVE-2017-10981, CVE-2017-10982, CVE-2017-10983, CVE-2017-10984, CVE-2017-10985, CVE-2017-10986, CVE-2017-10987, CVE-2017-10988 )

07/18/2017にFreeRADIUSの脆弱性情報(CVE-2017-10978, CVE-2017-10979, CVE-2017-10980, CVE-2017-10981, CVE-2017-10982, CVE-2017-10983, CVE-2017-10984, CVE-2017-10985, CVE-2017-10986, CVE-2017-10987, CVE-2017-10988(10988は脆弱性と認められずReject))が公開されました。リモートからのコード実行が可能でPriorityも高いものも含まれていますので、今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

07/18/2017にFreeRADIUSの脆弱性情報(CVE-2017-10978, CVE-2017-10979, CVE-2017-10980, CVE-2017-10981, CVE-2017-10982, CVE-2017-10983, CVE-2017-10984, CVE-2017-10985, CVE-2017-10986, CVE-2017-10987, CVE-2017-10988(10988は脆弱性と認められずReject))が公開されました。リモートからのコード実行が可能でPriorityも高いものも含まれていますので、今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority/Attack

CVE IDFreeRADIUS IDPriority影響するバージョン影響脆弱性概要
CVE-2017-10978FR-GV-201Moderate/Mediumv2(2.2.9以前), v3(3.0.14以前)DoSmake_secret()内のRead/Writeオーバーフロー
CVE-2017-10979FR-GV-202Importantv2(2.2.9以前)リモートからのコード実行/DoSrad_coalesce()内のWriteオーバーフロー
CVE-2017-10980FR-GV-203Moderate/Mediumv2(2.2.9以前)DoSDHCP – decode_tlv()内のメモリリーク
CVE-2017-10981FR-GV-204Moderate/Mediumv2(2.2.9以前)DoSDHCP – fr_dhcp_decode()内のメモリリーク
CVE-2017-10982FR-GV-205Moderate/Mediumv2(2.2.9以前)DoSDHCP – fr_dhcp_decode_options()内のバッファーオーバーREAD
CVE-2017-10983FR-GV-206Moderate/Mediumv2(2.2.9以前), v3(3.0.14以前)DoSDHCP – Option 63のデコード時のREADオーバーフロー
CVE-2017-10984FR-GV-301Importantv3(3.0.14以前)リモートからのコード実行/DoSdata2vp()内のゼロサイズメモリ割り当て
CVE-2017-10985FR-GV-302Moderate/Mediumv3(3.0.14以前)DoSdata2vp_wimax()内のWriteオーバーフロー
CVE-2017-10986FR-GV-303Moderate/Mediumv3(3.0.14以前)DoS‘concat’属性での無限ループとメモリ枯渇
CVE-2017-10987FR-GV-304Moderate/Mediumv3(3.0.14以前)DoSDHCP – dhcp_attr2vp()内の無限読み込み

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。

Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』
参考にして下さい。

[参考]

http://freeradius.org/security/fuzzer-2017.html

講演内容募集案内

2017年10月21日-22日まで開催されるopenSUSE.Asia Summit 2017 Tokyoの講演内容募集(CFP)が始まりました。

https://news.opensuse.org/2017/07/07/opensuse-asia-summit-2017-tokyo-call-for-proposals-is-open/

講演募集の締切は8/14(月)で、日本語でも講演は可能です。

セキュリティに関してのトピックは

 

  • FLOSS Security

    • Access/Integrity control (e.g., AppArmor, IMA, Audit)

    • Cryptography

    • Vulnerability management

となってます。御応募を是非お願い致します。


セミナー情報

7/27(水)に「OSSセキュリティナイターvol.6」と題して、セキュリティのセミナーを行います。この回では、『SELinuxの現状とLinuxセキュリティ』と題してSELinuxの最新動向から実際の効果を、デモを交えて説明致します。

今回も、前回に引き続き、ゲスト講師をお招きし講演をいただきます。

https://connpass.com/event/61395/がプログラム内容と申し込みの詳細になりますので、是非お申し込み下さい。

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