tomcatに情報漏えいの脆弱性( CVE-2016-8745 )
12/12に、Tomcatに関しての脆弱性情報 ( CVE-2016-8745 )が出ています。今回は、この脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。情報は逐次更新します。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
12/12に、Tomcatに関しての脆弱性情報 ( CVE-2016-8745 )が出ています。今回は、この脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
(2017/01/06 影響するバージョンの情報に更新が有りました。)
一次情報源
http://tomcat.apache.org/security-9.html
http://tomcat.apache.org/security-8.html
http://tomcat.apache.org/security-7.html
http://tomcat.apache.org/security-6.html
Priority
Important
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2016-8745
セッションIDや応答などの情報漏えいの可能性
重要度 – Important
TomcatのNIO(Nonblocking I/O)コネクタ用の、ファイル送信コード中のエラーハンドリングにバグが有り、同じプロセッサが並列的にリクエストを受け付けるようになっていました。このプロセッサの共有により、セッションIDと応答本体やその他の情報が漏洩する可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、アプリケーションの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
Apache Tomcat 6.x vulnerabilities
Apache Tomcat 7.x vulnerabilities