MySQL(MariaDB) 5.5/5.6のmysql clientの脆弱性( Riddle : CVE-2017-3305 ) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー

MySQL(MariaDB) 5.5/5.6のmysql clientの脆弱性( Riddle : CVE-2017-3305 )

03/17/2017にMySQL(MariaDB) 5.5/5.6のmysql clientの脆弱性情報( Riddle : CVE-2017-3305 )が公開されました。Riddle(Ridiculous Database Library Exploit)と名付けられて、特設サイトも出来ています。 今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

03/17/2017にMySQL(MariaDB) 5.5/5.6のmysql clientの脆弱性情報( Riddle : CVE-2017-3305 )が公開されました。Riddle(Ridiculous Database Library Exploit)と名付けられて、特設サイトhttp://riddle.link/も出来ています。 今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

Moderate/Medium

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • CVE-2017-3305
    • MySQL(MariaDB) 5.5/5.6のMySQL Client / MySQL Server間でSSL接続を行っている際の中間者攻撃(Man in the Middle)の可能性

    • 重要度 – Moderate/Medium

    • 以前はMySQL client libraryはMySQL Serverとセキュリティ接続のパラメータがマッチしているかを確認していませんでした。この問題はBACKRONYM脆弱性が2015年に発見されたため、MySQL 5.7できちんと修正されています。当時安定版だったMySQL 5.5.49 と 5.6.30にもセキュリティパッチとして脆弱性が修正されましたが、こちら(5.5/5.6)ではセキュリティパラメータを認証に行うようになっているため、MITM(Man In the Middle: 中間者攻撃)が可能になっています。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。

Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』
参考にして下さい。

また、サービスの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品LifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

[参考]

http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-3305

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