こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
01/11/2019に、Docker Engineの脆弱性情報(CVE-2018-20699)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
一次情報源
[18.09] backport fix denial of service with large numbers in cpuset-cpus and cpuset-mems #70
Fix denial of service with large numbers in cpuset-cpus and cpuset-mems #37967
Priority
- CVE-2018-20699
- SuSE
- Red Hat Customer Potal
- NVD
- SuSE
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-20699
- 非特権ユーザによるシステムクラッシュ(general protection fault)の可能性
- 18.09より前のDocker Engineでは、daemon/daemon_unix.go, pkg/parsers/parsers.go, pkg/sysinfo/sysinfo.goに関係する箇所に問題があり、攻撃者が大きな整数を–cpuset-mems又は–cpuset-cpus値で与えることで、DoS(dockerdのメモリ消費)を引き起こすことが可能です。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、OSの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
[18.09] backport fix denial of service with large numbers in cpuset-cpus and cpuset-mems #70
Fix denial of service with large numbers in cpuset-cpus and cpuset-mems #37967
セキュリティ系連載案内
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