Qemuの脆弱性情報(Important: CVE-2019-6778)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

01/24/2019にQemuの脆弱性情報(Important: CVE-2019-6778)が公開されています。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。




Priority

  • CVE-2019-6778

    Important

    • SuSE
    • Red Hat Customer Potal
      • CVSS v3 Base Score: 7.8
      • Vector: CVSS:3.0/AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
    • NVD

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://access.redhat.com/security/cve/cve-2019-6778
    • DoS又はコード実行の可能性
    • 重要度 – Important
    • QEMUのSLiRPネットワーキング実装にバッファーオーバーフローの問題が見つかりました。認証プロトコルをエミュレートしてメッセージデータをsocketバッファにコピーしている際に、tcp_emu()ルーチンで発生する可能性があります。ユーザ又はプロセスは、これを利用してホスト上のQEMUプロセスをクラッシュさせたり(DoS)、QEMUプロセスの権限で任意のコードを実行できる可能性が有ります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


セキュリティ系連載案内


セミナー情報1

2019/02/08 19:00-21:00に「DRBD開発の最新動向を聞く夜 (つまりDRBDメイン開発者Philippが来日するので迎撃したい。)」が開催されます。SIOSは会場の提供をさせて頂きます。

DRBDメイン開発者の Philipp Reisner が来日するというので,日本のコミュニティに向けてもDRBDの最新情報を話してもらう場となります。お話は英語で行われます。当日は懇親会も予定しております(ビール、ピザなど)。

https://connpass.com/event/116940/がプログラム内容と申し込みの詳細になります。奮ってご参加下さい。


セミナー情報2

2019/02/12 17:00-19:30で、「NGINX MeetUp Tokyo #2」を行います。

日本のNGINXユーザー、また関心をお持ちの方に向けてNGINX, Inc. CTO / Igor Sysoevを 招きNGINX最新情報をお届けします。セッション終了後には懇親会を用意しておりますので、NGINXを利用する方同士で交流もいただけます。

https://nginx-mj.connpass.com/event/116837/がプログラム内容と申し込みの詳細になります。奮ってご参加下さい。


セミナー情報3

2019/02/21 18:30-22:00で、「OSSライセンスMeetup Vol.2 「実録:GPL違反とその対応を振り返る」」を行います。

いまだに国内の事例として紹介されるGPL違反に関して、状況や経緯、解決策、対応後の反響などについて振り返ります。 これまでは、客観的に違反とその対応に関して事例を説明することは多くありましたが、実際に起こった現場の声を反映した 事例の説明は数少なく、今だから言えることなど、知見を共有いたします。

https://sios.connpass.com/event/112157/がプログラム内容と申し込みの詳細になります。奮ってご参加下さい。


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