QEMUの脆弱性情報(Important: CVE-2018-16847)



こちらでは主にOSSの脆弱性を取り上げていきます。11/04/2018にQEMUの脆弱性情報(Important: CVE-2018-16847)が公開されています。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。


こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

こちらでは主にOSSの脆弱性を取り上げていきます。11/04/2018にQEMUの脆弱性情報(Important: CVE-2018-16847)が公開されています。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

  • CVE-2018-16847

    Important

    • SuSE
      • CVSS v3 Base Score: 7
      • Vector: AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:C/C:L/I:L/A:H
    • Red Hat Customer Potal
      • CVSS v3 Base Score: 7
      • Vector: CVSS:3.0/AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:C/C:L/I:L/A:H
    • NVD

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-16847
    • DoSまたは任意のコード実行の可能性
    • 重要度 – Important
    • QEMUのNVM Express Controllerエミュレーションにヒープバッファー読み込み/書き込みアクセスでのOut Of Band問題が見つかりました。これはnvmeデバイスのnvme_cmdb_opsルーチンで発生します。ゲストユーザ/プロセスはこの問題を利用してQEMUプロセスをクラッシュさせる(DoS)ことや、任意のコードをQEMUプロセスの権限で実行することができる可能性が有ります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

セキュリティ系連載案内


セミナー情報 1

2018/11/05 19:00に、「2018年秋のBPFまつり」と題しまして、OSSセキュリティ技術の会 第四回勉強会を行います。

今回のテーマはBPF(Berkeley Packet Filter)になります。

https://secureoss-sig.connpass.com/event/103763/がプログラム内容と申し込みの詳細になります。奮ってご参加下さい。

セミナー情報 2

2018/11/14 17:00に、「NGINX MeetUp Tokyo #1」を行います。

今回はNGINX .conf 2018 現地参加者より最新情報を共有させて頂きます。

https://nginx-mj.connpass.com/event/103617/がプログラム内容と申し込みの詳細になります。奮ってご参加下さい。

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