こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
06/09/2018に、389-ds-baseに関して脆弱性の情報(CVE-2018-10850)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Moderate
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=CVE-2018-10850
攻撃者の持続検索(persisitent search)によるDoSの可能性
重要度 – Moderate
1.4.0.10\1.3.8.3以前のバージョンの389-ds-baseでは、389-ds-baseが持続検索(persistent search)をおこなう方法で、競合状態に起因する脆弱性が存在します。負荷がかかったサーバではクラッシュする可能性が有ります。任意の攻撃者はこの脆弱性を利用してDoSを引き起こすことが出来る可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2018/CVE-2018-10850.html
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、OSの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=CVE-2018-10850
セキュリティ系連載案内
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OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2017のレポートが紹介されています。
OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。