02/20/2023にApache Commons FileUploadの脆弱性(Important: CVE-2023-24998)が公開されました。これはApache Tomcatにも影響を与えます。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
- Apache Tomcatの脆弱性(Low: CVE-2022-45143)
- Apache Tomcatの脆弱性情報(Low: CVE-2022-42252)
- Apache Tomcatの脆弱性情報(High: CVE-2021-43980)
- Apache Tomcatの脆弱性情報(Important: CVE-2022-25762)
CVSS/プライオリティ
- CVE-2023-24998
- 影響するバージョン
- Apache Commons FileUpload : < 1.5
- Apache Tomcat: 11.0.0-M1, 10.1.0-M1 to 10.1.4, 9.0.0-M1 to 9.0.70, 8.5.0 to 8.5.84
- 一時情報源
- Priority
- Community: High
- Red Hat: 6.5 Moderate
- CVSS Score / CVSS Vector
- Red Hat:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-24998
- DoSの脆弱性
- 1.5より前のApache Commons FileUploadでは、処理を行う際のリクエスト数に制限を設けるオプションがなかったため、悪意のあるアップロードによりDoSを引き起こす可能性があります。
- Apache Tomcatでは、Jakarta Servlet仕様で定義されたファイルアップロード機能のためにApache Commons FileUploadの名前を変えたコピーパッケージを使用しています。Apache Tomcatは従って、Apache Commons FileUpload脆弱性の影響を受けます
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。