BIND 9 に関しての脆弱性 ( CVE-2018-5734 ) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー
BIND 9 に関しての脆弱性 ( CVE-2018-5734 )
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
02/28/2018(UTC)に、BIND 9 に関しての脆弱性情報 ( CVE-2018-5734 )が出ています。今回は、こちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
一次情報源
BIND 9 Security Vulnerability Matrix
CVE番号 | 影響するバージョン | プライオリティ | 攻撃 |
---|---|---|---|
CVE-2018-5734 | 9.10.5-S1 to 9.10.5-S4, 9.10.6-S1, 9.10.6-S2 | High | リモート |
Priority
High
CVSS
CVSS Score: 7.5
CVSS Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
https://www.first.org/cvss/calculator/3.0#CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2018-5734
不正な形式のリクエストを処理する際のbadcache.cのアサーションフェイラー
重要度 – High
特定の不正な形式のパケットを処理する際に、BINDが誤ってFORMERRレコードをSERVFAILレコードの代わり選択してしまいます。もしVIEWでSERVFAILキャッシュ機能を有効にしていた場合、リクエストが期待される全ての情報を持っていないため、badcache.cでアサーションフェイラーを引き起こしてしまう切っ掛けになります。
影響するバージョン(9.10.5-S1〜9.10.5-S4,9.10.6-S1、および9.10.6-S2)のサーバでは、受信VIEWでSERVFAILキャッシュが無効になっていない限り、再起を許可すると影響を受けます。
精細は各ディストリビューターの情報を参考にしてください。
ワークアラウンド
SERVFAILキャッシュを、servfail-ttlの値を
'servfail-ttl 0;'
とすることで、アサーションフェイラーを防止することが出来ます。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を 参考にして下さい。
また、アプリケーションの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
BIND 9 Security Vulnerability Matrix
BIND 9 Security Vulnerability Matrix
https://dnsops.jp/bof/20161201/BIND9.11-Q&A.pdf;
https://lists.isc.org/pipermail/bind-announce/2016-June/000991.html
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