containerdの脆弱性(Important: CVE-2020-15257)と新バージョン(v1.4.3)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

12/01/2020にcontainerdの脆弱性(Important: CVE-2020-15257)と新バージョン(v1.4.3)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。


[過去の関連リンク]


Priority

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CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2020-15257 containerd <= 1.3.7, 1.4.0, 1.4.1 containerd-shim API exposed to host network containers

Red Hat: 8.8 Important

Red Hat: CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-15257
    • containerd-shim APIによるホストネットワークコンテナの露出
    • 該当バージョンのcontainerdでは、shimのAPIソケットのアクセス制御は接続しているプロセスが実行UID=0かどうかを確認していましたが、その他の場合にはUnixドメインソケットへのアクセス制限を行っていませんでした。これにより、shimと同じネットワーク名前空間で動いている悪意のあるコンテナは、実行UID=0であるが特権を削減している場合には、新しいプロセスで権限を昇格することが可能です。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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