こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
04/18/2022にcri-oの脆弱性(Moderate: CVE-2022-27652)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
【2022/04/25追記】脆弱性の内容に一部誤りがあったため修正しました。@yworks2000様、ご指摘有難うございました。
[過去の関連リンク]
Priority
CVE番号 | 影響するバージョン | 一次情報源 | Priority | CVSS Score / CVSS Vector |
---|---|---|---|---|
CVE-2022-27652 | cri-o < 1.24.0 | Default inheritable capabilities for linux container should be empty | Vendor: 4.8 Medium | Vendor: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:R/S:U/C:L/I:L/A:L |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-27652
- 権限昇格の可能性
- CRI-OにContainerが誤って空でないLinux継承プロセスケーパビリティでスタートしてしまうという問題が見つかりました。この脆弱性により、継承ファイルケーパビリティが設定されているプログラムを含むContainerがある場合にはこれを利用して非特権のユーザがexecve(2)を実行することによりコンテナのケーパビリティバウンディングセットを増やしてしまう可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、サービスの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
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