curlに複数の脆弱性(CVE-2017-8816, CVE-2017-8817, CVE-2017-8818)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
11/29/2017にcurlに複数の脆弱性情報(CVE-2017-8816, CVE-2017-8817, CVE-2017-8818)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Moderate
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-8816
NTLM認証コードによるバッファーオーバーフローの可能性
重要度 – Moderate
影響を受けるバージョン : libcurl 7.36.0 から 7.56.1
libcurlはNTLM認証コードでバッファーオーバーランの脆弱性を含んでいます。
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-8817
FTPでのワイルドカードによる境界外読み取りの可能性
重要度 – Moderate
影響を受けるバージョン : libcurl 7.21.0 から 7.56.1
libcurlはFTPでのワイルドカード関数で境界外読み取りの脆弱性を含んでいます。
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-8818
SSLでのout-of-bufferアクセスの可能性
重要度 – Moderate
影響を受けるバージョン : libcurl 7.56.0 から 7.56.1
libcurlはSSLに関係したコード部分で境界外アクセスの脆弱性を含んでいます。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2017-8816
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
https://access.redhat.com/security/cve/CVE-2017-8816
Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-8816.html
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-8817.html
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-8818.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
[参考]
https://curl.haxx.se/docs/adv_2017-12e7.html
https://curl.haxx.se/docs/adv_2017-ae72.html
https://curl.haxx.se/docs/adv_2017-af0a.html
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