ntfs-3gの脆弱性(CVE-2017-0358)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
2/1に、ntfs-3gの脆弱性についての情報が出ています。今回は、この脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
一次情報源
CVE-2017-0358
Priority
Medium
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
CVE-2017-0358
ntfs-3gがsetuidでインストールされている場合にローカル権限昇格の可能性
重要度 – Medium
ntfs-3gがmodprobeでfuseモジュールをロードする前に環境をscrubしていないことがわかりました。この結果、ntfs-3gがsetuidでインストールされている場合には(通常Debian, Ubuntu, Gentooが当てはまります)、modprobeを利用して悪意のあるローカルユーザがroot権限昇格出来る可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
ubuntu
openSUSE/SUSE
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-0358.html
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を参考にして下さい。
また、ホストOSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
CVE-2017-0358 ntfs-3g: modprobe influence vulnerability via environment variables
セミナー情報
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この回では、『迫る!Red Hat Enterprise Linux 5 通常サポート終了』と題してRHEL5サポート終了に関してのリスクを主軸にセミナーを開催します。
今回も、前回に引き続き、ゲスト講師をお招きし講演をいただきます。
https://connpass.com/event/48977/がプログラム内容と申し込みの詳細になりますので、是非お申し込み下さい。