こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
こちらでは主にOSSの脆弱性を取り上げていきます。08/28/2018にGitLabの脆弱性情報(CVE-2018-16048, CVE-2018-16049, CVE-2018-16050, CVE-2018-16051)とSecurity Release: 11.2.3, 11.1.6, 11.0.6が公開されています。今回はこれらの脆弱性の概要と各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Moderate
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-16048
- APIレポジトリストレージへの認証制御の不足
- 重要度 – Low
- 11.0.6, 11.1.5, 11.2.2以前のGitLab Community/Enterprise Editionに問題が見つかりました。APIレポジトリストレージへの認証制御が不足していました。
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-16049
- Sidekiqログ中の重要なデータの漏洩
- 重要度 – Moderate/Medium
- 11.0.6, 11.1.5, 11.2.2以前のGitLab Community/Enterprise Editionに問題が見つかりました。Sidekiqログ中の重要なデータがエラーメッセージを通じて露出していました。
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-16050
- Merge Request Changes View中のXSS
- 重要度 – Moderate/Medium
- 11.0.6, 11.1.5, 11.2.2以前のGitLab Community/Enterprise Editionに問題が見つかりました。Merge Request Changes View厨にXSSの問題が見つかりました。
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-16051
- ファイル露出
- 重要度 – Moderate/Medium
- 11.0.6, 11.1.5, 11.2.2以前のGitLab Community/Enterprise Editionに問題が見つかりました。Orphaned Upload ファイルが露出する問題が見つかりました。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2018-16048
https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2018-16049
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2018/CVE-2018-16048.html
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2018/CVE-2018-16049.html
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2018/CVE-2018-16050.html
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2018/CVE-2018-16051.html
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。
[参考]
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-16048
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-16049
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-16050
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-16051
セミナー情報 1
2018年10月22日から10月25日のCSS(Computer Security Symposium)2018で、「OSSセキュリティ技術ワークショップ(OWS) 2018特別セッション」 と題しまして、OSSセキュリティ技術の会後援で特別セッションを開催します。
https://www.iwsec.org/ows/2018/index.htmlにプログラム内容と一般論文申し込みの詳細を載せていきますので、是非御確認下さい(ページは更新中です)。
セミナー情報 2
2018/11/05 19:00に、「2018年秋のBPFまつり」と題しまして、OSSセキュリティ技術の会 第四回勉強会を行います。
今回のテーマはBPF(Berkeley Packet Filter)になります。
https://secureoss-sig.connpass.com/event/103763/がプログラム内容と申し込みの詳細になります。奮ってご参加下さい。