02/03/2023にQualysチームによりglibcの脆弱性(Important: CVE-2023-6246)が公開されました。Qualysチームによると、Fedora 37からFedora 39, Ubuntu 23.04/23.10, Debian 12/13でこの脆弱性を悪用してローカルのユーザがroot権限を取得することに成功しています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
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CVSS/プライオリティ
- CVE-2023-6246
- 影響するバージョン
- 2.36 < glibc
- 一次情報源
- Priority
- Red Hat: 8.4 Important
- NVD: 7.8 Important
- CVSS Score / CVSS Vector
- Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
- NVD: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-6246
- バッファーオーバーフローの脆弱性
- syslg()関数及びvsyslog()関数によって呼び出されるglibcの__vsyslog_internal()関数にバッファーオーバーフローの脆弱性が見つかりました。この問題はopenlog()関数が呼び出されなかった場合や、ident引数をNULLに設定して呼び出されてプログラム名(argv[0]のベース)が1024バイトより大きい場合に発生し、アプリケーションのクラッシュまたはローカル権限の昇格が発生します。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS/Rocky Linux/Alma Linux
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。