こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
7月14日に四半期恒例のOracle Javaの脆弱性(CVE-2020-14664 CVE-2020-14583 CVE-2020-14593 CVE-2020-14562 CVE-2020-14621 CVE-2020-14556 CVE-2020-14573 CVE-2020-14581 CVE-2020-14578 CVE-2020-14579 CVE-2020-14577)が公開されました。今回はこれらのJavaの脆弱性についてまとめてみます。
情報は分かり次第追記・更新します。
[関連リンク(最新5件)]
Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – Apr 2020)
Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – Jan 2020)
Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – Oct 2019)
Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – Jul 2019)
Oracle Javaの脆弱性(CVE-2019-2699, CVE-2019-2697, CVE-2019-2698, CVE-2019-2602, CVE-2019-2684)
Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – Jan 2019)
Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – Oct 2018)
Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – Jul 2018)
関連するCVE
- CVE-2020-14664
- CVE-2020-14583
- CVE-2020-14593
- CVE-2020-14562
- CVE-2020-14621
- CVE-2020-14556
- CVE-2020-14573
- CVE-2020-14581
- CVE-2020-14578
- CVE-2020-14579
- CVE-2020-14577
情報源
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2020-14664
- 影響するバージョン:Java SE: 8u251
- サブコンポーネント: JavaFX
- CVSS 3.0 Base Score 8.3
- CVSS Vector: 元情報参照
- 情報は詳細が分かり次第更新します。
- CVE-2020-14583
- 影響するバージョン:Java SE: 7u261, 8u251, 11.0.7, 14.0.1 Java SE Embedded: 8u251
- サブコンポーネント: Libraries
- CVSS 3.0 Base Score 8.3
- CVSS Vector: 元情報参照
- 情報は詳細が分かり次第更新します。
- CVE-2020-14593
- 影響するバージョン:Java SE: 7u261, 8u251, 11.0.7, 14.0.1 Java SE Embedded: 8u251
- サブコンポーネント: 2D
- CVSS 3.0 Base Score 7.4
- CVSS Vector: 元情報参照
- 情報は詳細が分かり次第更新します。
- CVE-2020-14562
- 影響するバージョン:Java SE: 11.0.7, 14.0.1
- サブコンポーネント: ImageIO
- CVSS 3.0 Base Score 5.3
- CVSS Vector: 元情報参照
- 情報は詳細が分かり次第更新します。
- CVE-2020-14621
- 影響するバージョン:Java SE: 7u261, 8u251, 11.0.7, 14.0.1 Java SE Embedded: 8u251
- サブコンポーネント: JAXP
- CVSS 3.0 Base Score 5.3
- CVSS Vector: 元情報参照
- 情報は詳細が分かり次第更新します。
- CVE-2020-14556
- 影響するバージョン:Java SE: 8u251, 11.0.7, 14.0.1 Java SE Embedded: 8u251
- サブコンポーネント: Libraries
- CVSS 3.0 Base Score 4.8
- CVSS Vector: 元情報参照
- 情報は詳細が分かり次第更新します。
- CVE-2020-14573
- 影響するバージョン:Java SE: 11.0.7, 14.0.1
- サブコンポーネント: Hotspot
- CVSS 3.0 Base Score 3.7
- CVSS Vector: 元情報参照
- 情報は詳細が分かり次第更新します。
- CVE-2020-14581
- 影響するバージョン:Java SE: 8u251, 11.0.7, 14.0.1 Java SE Embedded: 8u251
- サブコンポーネント: 2D
- CVSS 3.0 Base Score 3.7
- CVSS Vector: 元情報参照
- 情報は詳細が分かり次第更新します。
- CVE-2020-14578
- 影響するバージョン:Java SE: 7u261, 8u251 Java SE Embedded: 8u251
- サブコンポーネント: Libraries
- CVSS 3.0 Base Score 3.7
- CVSS Vector: 元情報参照
- 情報は詳細が分かり次第更新します。
- CVE-2020-14579
- 影響するバージョン:Java SE: 7u261, 8u251 Java SE Embedded: 8u251
- サブコンポーネント: Libraries
- CVSS 3.0 Base Score 3.7
- CVSS Vector: 元情報参照
- 情報は詳細が分かり次第更新します。
- CVE-2020-14577
- 影響するバージョン:Java SE: 7u261, 8u251, 11.0.7, 14.0.1 Java SE Embedded: 8u251
- サブコンポーネント: JSSE
- CVSS 3.0 Base Score 3.7
- CVSS Vector: 元情報参照
- 情報は詳細が分かり次第更新します。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2020-14664
- https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2020-14583
- https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2020-14593
- https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2020-14562
- https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2020-14621
- https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2020-14556
- https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2020-14573
- https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2020-14581
- https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2020-14578
- https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2020-14579
- https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2020-14577
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Oracle Linux
- SUSE/openSUSE
- Ubuntu
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、サービスの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。
セミナー情報1
コンピュータセキュリティシンポジウム(CSS)2020併設のワークショップ、 OSSセキュリティ技術ワークショップ(OWS) 2020の企画講演セッション及び、 一般論文セッションの発表募集をさせていただきます。
今年度はオンラインでの開催となります。奮ってのご投稿、お待ちしております。