Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – January 2017) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー

Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – January 2017)

1月18日に月例のOracle Javaの脆弱性(CVE-2017-3289, CVE-2017-3272, CVE-2017-3241, CVE-2017-3260, CVE-2017-3253, CVE-2016-5546, CVE-2016-5549, CVE-2016-5548, CVE-2017-3252, CVE-2017-3262, CVE-2016-5547, CVE-2016-5552, CVE-2017-3231, CVE-2017-3261, CVE-2017-3259, CVE-2016-8328)が公開されました。今回はこのJavaの脆弱性について、各ディストリビューションの対応状況についてまとめてみます。

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。

1月18日に月例のOracle Javaの脆弱性が公開されました。今回はこのJavaの脆弱性について、各ディストリビューションの対応状況についてまとめてみます。


Priority

Critical

影響するバージョン

JAVA SE 6 Update113, JAVA SE 7 Update99, JAVA SE 8 Update77 以前の全てのバージョン

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • CVE-2017-3289
    • 安全でないclass construction

    • 重要度 – Critical

  • CVE-2017-3272
    • atomicフィールドアップデータでのフィールドアクセスチェックの保護が不十分

    • 重要度 – Critical

  • CVE-2017-3241
    • RMIレジストリとDCGでの信頼できない入力のデシリアライゼーション

    • 重要度 – Critical

  • CVE-2017-3260
    • 脆弱性により、リモートの攻撃者からJAXPに関係してAvailabilityが侵害される可能性

    • 重要度 – Critical

  • CVE-2017-3253
    • imageio PNGImageReaderがiTXtとzTXtチャンクの受取を守らない

    • 重要度 – Moderate

  • CVE-2016-5546
    • DER入力が不正な楕円DSA(ECDSA)署名を展開する

    • 重要度 – Moderate

  • CVE-2016-5549
    • ECDSA実装のタイミング攻撃

    • 重要度 – Important

  • CVE-2016-5548
    • DSA実装のタイミング攻撃

    • 重要度 – Important

  • CVE-2017-3252
    • LdapLoginModuleの不正なuserDN展開

    • 重要度 – Moderate

  • CVE-2017-3262
    • 8u121での詳細不明の脆弱性修正

    • 重要度 – Moderate

  • CVE-2016-5547
    • ObjectIdentifier長のチェックミス

    • 重要度 – Moderate

  • CVE-2016-5552
    • URLStreamHandlerによるURLの不正なパース

    • 重要度 – Moderate

  • CVE-2017-3231
    • URLClassLoaderの不十分なアクセス制御チェック

    • 重要度 – Moderate

  • CVE-2017-3261
    • SocketOutputStream境界チェックでの整数オーバーフロー

    • 重要度 – Moderate

  • CVE-2017-3259
    • 6u141, 7u131, 8u121 で修正された詳細不明の脆弱性修正

    • 重要度 – Moderate

  • CVE-2016-8328
    • 8u121での詳細不明の脆弱性修正

    • 重要度 – Moderate


    主なディストリビューションの対応方法

    詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


    対処方法

    各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。

    また、javaを使用してサービスを提供している場合には、サービスの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品LifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


    セキュリティ系書籍案内

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