こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
01月19日に四半期恒例のOracle Critical Patch UpdateでOracle Javaの脆弱性(CVE-2020-14803)が公開されていました。少し遅くなりましたが、今回はこちらのJavaの脆弱性についてまとめてみます。
情報は分かり次第追記・更新します。
[関連リンク(最新5件)]
Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – Oct 2020)
Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – Jul 2020)
Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – Apr 2020)
Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – Jan 2020)
Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – Oct 2019)
Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory – Jul 2019)
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2020-14803
- 影響するバージョン:Java SE: 7u281, 8u271; Java SE Embedded: 8u271
- サブコンポーネント: Libraries
- CVSS 3.0 Base Score 5.3
- CVSS Vector: 元情報参照
- 簡単に悪用可能な脆弱性により、認証されていない攻撃者が複数のプロトコルを介してネットワークにアクセスし、JavaSEを侵害(JavaSEでアクセス可能な範囲のデータサブセットへの不正な読み取りアクセス)する可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Oracle Linux
- SUSE/openSUSE
- Ubuntu
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、サービスの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。