こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
01/12/2019に、Red Hat Satelliteのコンポーネントの一部として使われているkatelloの脆弱性情報(Moderate: CVE-2018-16887)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
- CVE-2018-16887
Moderate
- SuSE
- SuSE
- Red Hat Customer Potal
- CVSS v3 Base Score: 5.4
- Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N
- NVD
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-16887
- XSSによるコード実行の可能性
- 重要度 – Moderate
- 3.9.0より前のkatelloには、XSSの脆弱性があります。organization/locationを作成/編集する権限を持つ攻撃者は、サブスクリプションやRed Hat Repositories wizardを用いて接続したユーザに対してXSS攻撃を実行することが出来ます。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
N/A
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
N/A
- SUSE/openSUSE
N/A
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。