linux kernelでFireWireケーブルで接続されたリモートからのコード実行の可能性( CVE-2016-8633 )
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
11/6(日本時間11/7)に、Kernelに関してFireWireドライバでの脆弱性の情報( CVE-2016-8633 )が出ています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Moderate
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2016-8633
FireWire cable上で接続されたリモートからの、コード実行の可能性
重要度 – Moderate
linux kernelのfirewireドライバーのフラグメンテーション部分の実装に不具合が有り、firewire cableで接続されたリモートからバッファーオーバーフローを引き起こすことが可能です。結果として、firewire cableで接続されたリモートからコードを実行できる可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-8633.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
firewire: net: guard against rx buffer overflows
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