linux kernelの脆弱性( CVE-2016-8636 )
02/11/2017にkernelの脆弱性情報(CVE-2016-8636)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。情報は逐次更新します。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
02/11/2017にkernelの脆弱性情報(CVE-2016-8636)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Moderate
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2016-8636
カーネルメモリの不整合と漏えいの可能性
重要度 – Moderate
mem_check_range()での整数オーバーフローチェックの際のlengthのサイズチェック漏れにより、符号なしの巨大な値を受け取る事によりカーネルメモリの不整合(Write)や漏洩(Read)が発生する可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
https://eyalitkin.wordpress.com/2017/02/11/cve-publication-cve-2016-8636/