linux kernelの脆弱性( CVE-2017-7273 )
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
03/27/2017にkernelの脆弱性情報(CVE-2017-7273)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2017-7273
ローカルユーザによるサービス不能攻撃の可能性
4.10.5までのlinux kernel 4.xでdrivers/hid/hid-cypress.c中のcp_report_fixup関数で、ローカルユーザによって細工したHIDレポートを用いることにより、DoS等を発生させられる可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Oracle Linux
ubuntu
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-7273
セミナー情報
4/12(水)に「OSSセキュリティナイター vol.5」と題して、セキュリティのセミナーを行います。
この回では、『PostgreSQLデータベースのセキュリティを考える 』と題してPostgreSQLのセキュリティを中心にセミナーを開催します。
今回も、前回に引き続き、ゲスト講師をお招きし講演をいただきます。
https://connpass.com/event/53649/がプログラム内容と申し込みの詳細になりますので、是非お申し込み下さい。