linux kernelの脆弱性( CVE-2017-7645 )
04/17/2017にkernelの脆弱性情報(CVE-2017-7645)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
04/17/2017にkernelの脆弱性情報(CVE-2017-7645)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Important
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2017-7645
リモートユーザによる、NFSv2/NFSv3サーバのシステムクラッシュの可能性
重要度 – Important
4.10.10までのlinux kernelでの net/sunrpc/svc.c, fs/nfsd/nfs3xdr.c, fs/nfsd/nfsxdr.cに問題が有り、長いRPC応答によりリモートの攻撃者がNFSv2/NFSv3サーバのシステムをクラッシュさせることが可能です。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
ubuntu
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。