Linux Kernelの脆弱性(CVE-2017-8824) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー

Linux Kernelの脆弱性(CVE-2017-8824)

12/04/2017にLinux Kernelの脆弱性情報(CVE-2017-8824)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

12/04/2017にLinux Kernelの脆弱性情報(CVE-2017-8824)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

Important

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-8824
    • ローカルユーザによる権限昇格の可能性

    • 重要度 – Important

    • 4.14.3までのLinux Kernelのnet/dccp/proto.c中のdccp_disconnect()関数では、DCCP_LISTEN状態でAF_UNSPEC接続のシステムコールを使ってローカルのユーザが権限を昇格したり、DoS(use-after-free)を引き起こす事ができる可能性があります。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。

Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』
参考にして下さい。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品LifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

[参考]

http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-8824


セミナー情報

12/13/(水)に「OSSセキュリティナイターvol.7」と題して、セキュリティのセミナーを行います。この回では、『IoTセキュリティの今/世界のLinux Securityの今 』と題してIoTセキュリティの著名な方、またLinux Securityの著名な方を講師としてお招きし、IoTセキュリティの話と、世界のLinux Securityの最新動向を御講演頂きます。

https://connpass.com/event/72983がプログラム内容と申し込みの詳細になりますので、是非お申し込み下さい。

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