Linux Kernelの脆弱性情報(Moderate/Medium: CVE-2019-12818)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

06/13/2019にLinux Kernelの脆弱性情報(Moderate/Medium: CVE-2019-12818)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

  • CVE-2019-12818

    Moderate/Medium

    • SuSE
      • CVSS v3 Base Score: 4.1
      • Vector: AV:L/AC:H/PR:H/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
    • Red Hat Customer Potal
    • NVD

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-12818
    • NULLポインタ被参照によるDoSの可能性
    • 重要度 – Medium/Moderate
    • 4.20.15より前のLinux Kernelに問題が見つかりました。net/nfc/llcp_commands.c中のnfc_llcp_build_tlv()関数がNULLを返すことが有ります。呼び出し元がこれをチェックしていない場合には、NULLポインタ被参照を引き起こしDoSを引き起こす可能性が有ります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


セキュリティ系連載案内


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