Linux Kernel中のIntel(R) i915ドライバの脆弱性情報(High/Important: CVE-2019-11085)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

05/14/2019にLinux Kernel中のIntel(R) i915ドライバの脆弱性情報(High/Important: CVE-2019-11085)が公開されていました。遅くなりましたが、今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

  • CVE-2019-11085

    High

  • Intel
    • CVSS v3 Base Score: 8.8 High
    • Vector: CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-11085
    • 特権昇格の問題
    • 重要度 – High/Important
    • 5.0より前のIntel(R) i915のKernelドライバに問題が見つかりました。これにより、認証されたユーザはローカルアクセスを通じて権限を昇格できる可能性が有ります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


セキュリティ系連載案内


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