Linux Kernelの脆弱性情報(Moderate: CVE-2018-16871)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

07/30/2019にLinux Kernelの脆弱性情報(Moderate: CVE-2018-16871)が公開されています。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

  • CVE-2018-16871

    • SuSE
      • CVSS v3 Base Score: 7.5 (Important)
      • Vector: AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
    • Red Hat Customer Potal
      • CVSS v3 Base Score: 7.5 (Moderate)
      • Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
    • NVD

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-16871
    • 整数オーバーフローと境界外読み込みの可能性
    • 重要度 – Moderate
    • 影響する範囲:4.20以前のLinux Kernel
    • 4.20以前のLinux Kernelでは、NFS実装の所に問題があり、exportされたNFSファイルシステムをマウントできるユーザは、不正なNFSシーケンスを使用してNULLポインタ被参照を引き起こす事が出来る可能性があります。これによりマシンをパニックにしたりNFSサーバへのアクセスを拒否させることが出来ます。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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こちらですが、OSSセキュリティ技術の会も後援になっております。

また、Call For Papersで論文も募集しております。 オープンソースソフトウェア(OSS)セキュリティ技術トラック(略称:OWSトラック) も用意しております。

興味のある方は、是非チャレンジして下さい。

https://www.iwsec.org/css/2019/cfp.html


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