Linux Kernelの脆弱性情報(CVE-2020-7053)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面和毅です。

01/15/2020にLinux Kernelの脆弱性情報(CVE-2020-7053)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

[過去の関連リンク]

CVE番号	影響するバージョン	一次情報源	Priority	CVSS Score / CVSS Vector
CVE-2020-7053	4.14 longterm <= 4.14.165, 4.19 longterm <=4.19.96, 5.x < 5.2	https://lore.kernel.org/stable/20200114183937.12224-1-tyhicks@canonical.com/

各ディストリビューションの情報を確認してください。

https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-7053
- use-after-freeの脆弱性
- 該当のLinux Kernelには、drivers/gpu/drm/i915/i915_gem_gtt.c中のi915_ppgtt_close()関数にuse-after-free (write)の脆弱性が存在します。

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

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