Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2021-3587)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

06/01/2021にLinux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2021-3587)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2021-3587

Linux kernel: nfc: null ptr dereference in llcp_sock_getname

Red Hat: 5.1 Moderate

Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-3587
    • DoSの可能性
    • Linux Kernelで、net/nfc/llcp_sock.c中のllcp_sock_getname()にNULLポインタ被参照の問題が有ることがわかりました。非特権の攻撃者はこれを利用してDoSを発生させることができる可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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