Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-1280)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

04/14/2022にLinux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-1280)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2022-1280

Linux kernel: A concurrency use-after-free between drm_setmaster_ioctl and drm_mode_getresources

Red Hat: 7.0 Moderate

Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-1280
    • ローカルからのDoSの可能性
    • Linux Kernelのdrivers/gpu/drm/drm_lease.c中のdrm_lease_held()に競合問題によるUse After Freeの脆弱性が見つかりました。れを利用してローカルユーザはDoSを引き起こしたりkernelの情報漏えいを起こすことができる可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

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