04/15/2023にLinux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-2008)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-1078, Moderate: CVE-2023-1073, CVE-2023-1077, CVE-2023-1079, Low:CVE-2023-1074, CVE-2023-1075, CVE-2023-1076)
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-0179)
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-0386)
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-1390)
- Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2023-0597)
- Linux Kernelの脆弱性(CVE-2023-23039)
CVSS/プライオリティ
- CVE-2023-2008
- 影響するバージョン
- Linux Kernel < 5.19-rc4
- 一時情報源
- Priority
- ZDI: 8.2
- Red Hat: 8.2 Important
- CVSS Score / CVSS Vector
- ZDI: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:H/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
- Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:H/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-2008
- ローカルの権限昇格の可能性
- Linux kernelのudmabufデバイスドライバに問題が見つかりました。faultハンドラに特定の問題があります。ユーザにより提供されたデータの不完全な検証により、配列の末尾を超えてメモリアクセスが発生する可能性があります。攻撃者はこの欠陥を利用して、権限昇格を行いkernelのコンテキストとして任意のコードを実行が出来る可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。