kubernetesに複数の脆弱性(CVE-2017-1002101, CVE-2017-1002102) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー
kubernetesに複数の脆弱性(CVE-2017-1002101, CVE-2017-1002102)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
3/14/2018にkubernetesに複数の脆弱性情報(CVE-2017-1002101, CVE-2017-1002102)が公開されています。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
一次情報源
Priority
Important(CVE-2017-1002101)/Moderate(CVE-2017-1000122)
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-1002101
ホストのファイルシステムを含むボリュームへのアクセスの可能性
重要度 – Important
影響を受けるバージョン :
Kubernetes 1.3.x-1.6.x
Kubernetes 1.7.0-1.7.13
Kubernetes 1.8.0-1.8.8
Kubernetes 1.9.0-1.9.3
特別に細工されたpod specと悪意のあるコンテナにより、podに記載された外部ボリュームの任意のファイルにread/writeのアクセスが可能になります。任意のボリュームタイプ、空のディレクトリに対して非特権のpodでアクセスが遂行されます。
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-1002102
nodeが動作しているホストの任意のファイルの可能性
重要度 – Moderate
影響を受けるバージョン :
Kubernetes 1.3.x-1.6.x
Kubernetes 1.7.0-1.7.13
Kubernetes 1.8.0-1.8.8
Kubernetes 1.9.0-1.9.3
secret, configMap, downwardAPI, 或いはprojectedのボリュームを使うpodを悪意のあるコンテナから動作させることで、Kubeletにホストのファイルシステムの任意のディレクトリ又はファイルを削除されてしまう可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2017-1002101
https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2017-1002102
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-1002101.html
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-1002102.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を 参考にして下さい。
[参考]
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