こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
06/25/2019にAMD SEV機能の問題 (CVE-2019-9836)とFirmwareのアップデートが出ています。各仮想化ソフト等も更新されていくと思いますので、念の為ここでも取り上げます。
逐次情報は更新していく予定です。
Priority/CVSS
- CVE-2019-9836
- SuSE
- Red Hat Customer Potal
- NVD
- SuSE
関連情報
SW提供情報
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
脆弱性概要(詳細は一次情報源のサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-9836
- Invalid Curve-AttackによるDH鍵の複合の可能性(SACK Panic)
- AMD Secure Encrypted Virtualization(SEV)はハードウェアによるメモリ暗号化機能です。SEVはハイパーバイザーからゲストVMを保護するために使用されています。
このSEVの楕円曲線暗号の実装に、Invalid Curve-Attackの脆弱性が見つかりました。launch-startコマンドで、攻撃者は小さいオフィシャルNISTカーブ上にないECCポイントを送ることが出来、ファームウェアのDHスカラーをSEVファームウェアと掛け合わせることが出来ます。攻撃者は充分な数のモジュラー剰余を集めることにより、PDHプライベート鍵を複合させることが可能です。
詳細は一次情報源のサイトに載っていますので、是非御確認ください
対処方法
各HWのサイトからファームウェアのアップデートを行いましょう。
また、システムの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。
セミナー情報1
2019/07/31 10:00-17:00で開催される、一般社団法人 日本情報システム・ユーザ協会(JUAS)様による有料ハンズオンセミナー「ハンズオンで学ぶ!クラウド時代の運用管理とセキュリティ対策 」にて当ブログの筆者「面 和毅」が講師を努めます。
本セミナーでは、大手ベンダーや外資系企業、ユーザー企業などでセキュリティの専門家として20年以上の経験を持ち、現在、セキュリティエバンジェリストとして活躍する講師が実体験を交えながら、クラウド上のサーバーを安価に守る方法を、演習をまじえ、具体的にお伝えします。
https://juasseminar.jp/seminars/view/4119290にて申し込みを行っております。奮ってご参加ください。
セミナー情報2
2019/07/23 18:30-20:30で、「再演「やってはイケナイ」をやってみよう」セミナーを行います。
このセミナーは前回の「「やってはイケナイ」をやってみよう」セミナーの再演で、実際に色々な「やってはイケナイ」をデモを交えて行い、実際にどのような問題が発生するのかを確認し、その様な万が一の場合を防ぐために行っておくべき対策を紹介していきます。
https://sios.connpass.com/event/134622/がプログラム内容と申し込みの詳細になります。奮ってご参加下さい。