NetworkManagerの脆弱性(Moderate: CVE-2021-20297)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

05/26/2021にNetworkManagerの脆弱性(Moderate: CVE-2021-20297)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。


[過去の関連リンク]


Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2021-20297 < 1.30.0 Bug 1943282 (CVE-2021-20297) – CVE-2021-20297 NetworkManager: Profile with match.path setting triggers crash

Red Hat: 5.5 Moderate

Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-20297
    • アプリケーションクラッシュの可能性
    • 1.30.0より前のNetworkManagerで問題が見つかりました。match.pathを設定してプロファイルをアクティベートすることによりNetworkManagerをクラッシュさせることが出来る可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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