OpenLDAPの脆弱性情報(CVE-2021-27212)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

02/13/2021にOpenLDAPの脆弱性情報(CVE-2021-27212)が公開されています。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。




Priority

CVE番号影響するバージョンPriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2021-27212 < 2.4.57 , < 2.5.1alpha

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-27212
    • 整数アンダーフローによるDoSの可能性
    • 2.4.57より前の2.4.x/2.5.1alphaより前の2.5.xのOpenLDAPでは、細工されたパケットによりissuerAndThisUpdateCheck()関数でslapdのアサーションフェーラーが発生し、DoS(デーモン終了)が発生する可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、サービスの再起動が発生する場合には、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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