openvpnの脆弱性(CVE-2017-7478, CVE-2017-7479)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
05/17/2017にopenvpnに脆弱性情報(CVE-2017-7478, CVE-2017-7479)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
High(CVE-2017-7478), Low(CVE-2017-7479)
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-7478
認証前のDoSの可能性
重要度 – High
OpenVPNの2.3.12以上のバージョンに問題が有り、大きな制御パケットを受信した際にassertを起こす可能性が有ります。これを利用して、悪意のあるリモートの攻撃者がサーバ・クライアントをクラッシュ(DoS)させることが出来る可能性が有ります。これは2.3.15/2.4.2で修正されています。
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-7479
認証された後のDoSの可能性
重要度 – Low
パケットIDがロールオーバーされた時にアサーションを引き起こすことが出来ます。これを利用して、認証されたリモートの攻撃者は、DoS(アプリケーションのクラッシュ)を行うことが出来る可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-7478.html
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-7479.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
[参考]
https://community.openvpn.net/openvpn/wiki/QuarkslabAndCryptographyEngineerAudits
セミナー情報
5/31-6/2に行われる「Open Source Summit Japan 2017」の中で、本ブログの執筆者である面 和毅が講演を行います。
6/1 14:00-14:40に行われる「OSS CVE Trends」というセッションで講演を行いますので、参加される方は是非お立ち寄り下さい。