phpMyAdminの複数の深刻な脆弱性情報(Severe(重大): CVE-2019-12616, Serious: CVE-2019-11768)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

06/05/2019にphpMyAdminの複数の深刻な脆弱性情報(Severe(重大): CVE-2019-12616, Serious: CVE-2019-11768)が公開されています。重大な脆弱性も含まれていますので、今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。




Priority

  • CVE-2019-12616

    Severe(重大)

    • SuSE
    • Red Hat Customer Potal
    • NVD
  • CVE-2019-11768

    Serious

    • SuSE
    • Red Hat Customer Potal
    • NVD

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-11768
    • Designer機能でのSQLインジェクションの可能性
    • 重要度 – Serious(深刻)
    • CWE ID: CWE-661
    • 影響範囲:4.8.5以前のバージョン
    • phpMyAdminにSQLインジェクションの脆弱性が見つかりました。特別に細工されたデータベース名を用いて、攻撃者はDesigner機能を通してSQLインジェクションを仕掛けることが可能です。
  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-12616
    • loginフォームのCSRF脆弱性
    • 重要度 – Severe
    • 影響範囲:4.9.0より前のバージョン
    • 攻撃者がphpMyAdminユーザに対してCSRF攻撃を仕掛けることが出来るトリガーとなる脆弱性が見つかりました。攻撃者は被害者のphpMyAdminデータベースを示すような壊れたタグを介してユーザを騙し、被害者を通じてペイロード(特定のINSERTやDELETEステートメント)を発行することが出来る可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。


セキュリティ系連載案内


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