こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
02/21/2019にQemuの脆弱性情報(Moderate/Medium: CVE-2019-3812)が公開されています。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
[関連リンク(最新5件)]
Qemuの脆弱性情報(Important: CVE-2019-6778)
Qemuの脆弱性情報(Moderate: CVE-2018-19665)
Qemuの脆弱性情報(Important: CVE-2018-16867)
Priority
- CVE-2019-3812
Moderate
- SuSE
- CVSS v3 Base Score: 4.4
- Vector: AV:L/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
- Red Hat Customer Potal
- CVSS v3 Base Score: 4.4
- Vector: CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
- NVD
- CVSS v3 Base Score: 5.5 Medium
- Vector: AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
- SuSE
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://access.redhat.com/security/cve/cve-2019-3812
- 境界外読み取りによるメモリ露出の可能性
- 重要度 – Moderate
- 2.1.0/3.1.0までのQEMUでは、hw/i2c/i2c-ddc.c:i2c_ddc() 関数に128バイトまでの境界外読み取りが行える脆弱性が存在します。i2cコマンドを実行できるローカルの攻撃者は、これを利用してホスト上のqemuプロセスのスタックメモリを読み取る事が可能です。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。
セミナー情報1
2019/03/07 16:00-18:00に「導入事例とともに見るクラウドセキュリティに必要な3つのポイント」が開催されます。
このセミナーでは2018年のクラウドセキュリティインシデントを振り返り、サイオスが行っている対策をご紹介させていただきます。
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