rpcbindの脆弱性情報( CVE-2017-8779 : rpcbomb )
(※) 05/05/2017 追記。glibcにも同じ脆弱性があるようです。別のCVE-idが与えられるかもしれません。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
05/03/2017にrpcbindの脆弱性情報(CVE-2017-8779 : rpcbomb)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
(※) 05/05/2017 追記。glibcにも同じ脆弱性があるようです。別のCVE-idが与えられるかもしれません。
(※) 05/08/2017 追記。glibcの方もCVE-IDが与えられました。CVE-2017-8804だそうです。
http://openwall.com/lists/oss-security/2017/05/05/1
Priority
Important
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2017-8779
リモートからのrpcbindに対するDoSの可能性
重要度 – Important
悪意のあるリモートの攻撃者が特別に細工された約60バイトのペイロードをUDPソケットを通じて送信することで、rpcbindホストに任意のバイト数(最大4GB)のメモリを割り当てさせることが出来、プロセスがクラッシュしたり管理者によるrpcbindサービスの再起動が行われない限りメモリが開放されなくなります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
ubuntu
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、サービスの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。