こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
01/10/2022に、Sambaの脆弱性情報(Medium: CVE-2021-20316が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
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Sambaの脆弱性情報(Medium: CVE-2021-3671)
Sambaの複数の脆弱性情報(Medium: CVE-2021-20254 と修正バージョン(4.14.4, 4.13.8, 4.12.15)
Sambaの脆弱性情報(Critical: CVE-2020-1472 (ZeroLogon)と修正バージョン(4.12.7, 4.11.13, 4.10.18))
Sambaの複数の脆弱性情報(Medium: CVE-2020-10700, High: CVE-2020-10704)と修正バージョン(4.12.2, 4.11.8, 4.10.15)
CVSS/プライオリティ
CVE番号 | 影響するバージョン | Priority | CVSS3 Base Score | CVSS3 Basic Metrics |
---|---|---|---|---|
CVE-2021-20316 | Samba < 4.15.0 | Vendor: 5.9 | Vendor: CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:L/I:H/A:N/E:P/RL:O/RC:C/CR:M/IR:M/AR:X/MAV:N/MAC:H/MPR:L/MUI:N/MS:C/MC:H/MI:H/MA:N |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2021-20316
- Symlink競合エラーによるexportされた共有以外のメタデータへの読み込み/修正
- 4.15.0より前のSambaでは、SMB1またはNFSのSymlink競合により、共有設定で定義されている以外のSambaサーバ上のメタデータにアクセスされる可能性があります。メタデータはタイムスタンプ/所有者/属性/拡張属性などを含みます。この攻撃を成功させるためには、サーバ上でSMB1又はNFSが有効になっている必要があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、サービスの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
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