Sambaに複数の脆弱性(CVE-2018-1050, CVE-2018-1057) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー
Sambaに複数の脆弱性(CVE-2018-1050, CVE-2018-1057)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
03/13/2018にSambaの複数の脆弱性情報(CVE-2018-1050, CVE-2018-1057)が公開されました。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Low(CVE-2018-1050), Important(CVE-2018-1057)
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-1050
外部のプリントサーバへのDoS攻撃の可能性
重要度 – Low
対象バージョン:4.0.0以降のSambaの全バージョン
ヌルポインタのチェックに漏れがあり、外部のプリントサーバをクラッシュさせることができる可能性が有ります。
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-1057
認証されたユーザが他のユーザのパスワードを変更できる可能性
重要度 – Important
対象バージョン:4.0.0以降のSambaの全バージョン
Samba 4のADのDCでは、LDAPを通して認証されたユーザがその他のユーザ(アドミニストレータ、及びサービスアカウントを含む)のパスワードを変更することが可能です。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2018/CVE-2018-1050.html
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2018/CVE-2018-1057.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を 参考にして下さい。
また、サービスの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
https://www.samba.org/samba/security/CVE-2018-1050.html
https://www.samba.org/samba/security/CVE-2018-1057.html
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