こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
こちらでは主にOSSの脆弱性を取り上げていきます。11/09/2018にSquidの脆弱性情報(Moderate: CVE-2018-19131, Important: CVE-2018-19132)が公開されています。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
一次情報源
Priority
- CVE-2018-19131
Moderate
- SuSE
- CVSS v3 Base Score: 6.1
- Vector: AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N
- Red Hat Customer Potal
- NVD
- SuSE
- CVE-2018-19132
Important
- SuSE
- CVSS v3 Base Score: 7.5
- Vector: AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
- Red Hat Customer Potal
- NVD
- SuSE
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-19131
- XSSの脆弱性
- 重要度 – Moderate
- 4.4までのSquidには、細工されたX.509パケットが引き起こす認証エラーにより、生成されたHTTP(S)エラーページにXSSの脆弱性が存在します。
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-19132
- DoS(メモリリーク)の脆弱性
- 重要度 – Important
- 4.4までのSquidには、SNMPを有効にしている場合に、SNMPパケットを通してDoS(メモリリーク)を引き起こされる可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、サービスの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2017のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
セミナー情報 2
2018/11/14 17:00に、「NGINX MeetUp Tokyo #1」を行います。
今回はNGINX .conf 2018 現地参加者より最新情報を共有させて頂きます。
https://nginx-mj.connpass.com/event/103617/がプログラム内容と申し込みの詳細になります。奮ってご参加下さい。