05/15/2023にStrutsの脆弱性(Important: CVE-2023-34149, CVE-2023-34396)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
CVSS/プライオリティ
- CVE-2023-34149
- 影響するバージョン
- Struts 2.0.0 – Struts 6.1.2
- 一時情報源
- Priority
- CVSS Score / CVSS Vector
- 影響するバージョン
- CVE-2023-34396
- 影響するバージョン
- Struts 2.0.0 – Struts 6.1.2
- 一時情報源
- Priority
- CVSS Score / CVSS Vector
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-34149
- リストの境界チェックが適切にされていないためのOOM(DoS)
- WW-4620によりXWorkListPropertyAccessorにautoGrowCollectionLimitが追加されましたが、setProperty()だけを処理しておりgetProperty()を処理していませんでした。これにより開発者がCreateIfNullをtrueに設定している場合にOOMを引き起こしDoSが発生する可能性があります。
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-34396
- マルチパートフォームからの通常のフィールドフォームで制限がないためのOOM(DoS)
- マルチパートリクエストが通常のフィールドでno-fileだった場合、Strutsはこれらをサイズのチェックなしに文字列としてメモリに展開していました。これにより開発者がstruts.multipart.maxSizeを利用可能なメモリサイズ以上に設定した場合にOOMが発生しDoSが発生する可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。