Apache Subversionの脆弱性情報(Important: CVE-2019-0203)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

09/27/2019にApache Subversionの脆弱性情報(Important: CVE-2019-0203)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

[過去の関連リンク(最新5件)]



Priority

CVE番号影響するバージョンPriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2019-0203Apache Subversion <= 1.9.10, 1.10.4, 1.12.0

Red Hat: Important

SuSE: Important

NVD: High

Vendor: High

Red Hat: CVSS 7.5 / CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

SuSE: CVSS 7.2 Important / AV:L/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C

NVD: CVSS 7.5 HIGH/ AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

Vendor: CVSS 7.5 HIGH/ CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-0203
    • リモートユーザによるDoSの可能性
    • svnserveにヌルポインタ被参照の問題が見つかりました。これにより、特定のサーバ設定ではリモートの非認証のユーザがDoSを引き起こす事が出来る可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。


セキュリティ系連載案内

セミナー情報1

2019/09/30(月) 19:00-21:00に「OSSセキュリティ技術の会 第六回勉強会(副題:大紅帽八連制覇の巻)」と題しまして、Red Hat Enterprise Linux 8のセキュリティに特化した話をさせて頂きます。

また、先日サンディエゴで開催されましたLinux Security Summit 2019の情報共有も行う予定です。

プログラム内容と申し込みの詳細につきましては、https://secureoss-sig.connpass.com/event/145125/をご覧下さい。

皆様の申込みをお待ちしております。


セミナー情報2

2019/10/29(火) 18:30-20:30に「「やってはイケナイ」をやってみよう 第3弾_in 大阪 」と題しましたセミナーを開催します。このセミナーでは、実際に色々な「やってはイケナイ」をデモを交えて行い、実際にどのような問題が発生するのかを確認し、その様な万が一の場合を防ぐために行っておくべき対策を紹介していきます。

また、(ゲリラ的にOSSセキュリティ技術の会の所属としてですが)先日サンディエゴで開催されましたLinux Security Summit 2019の情報共有も行う予定です。

プログラム内容と申し込みの詳細につきましては、https://sios.connpass.com/event/148268/をご覧下さい。

皆様の申込みをお待ちしております。


セミナー情報3

コンピュータセキュリティシンポジウム2019(長崎)が2019年10月21日(月) ~ 10月24日(木)で開催されます。

こちらですが、OSSセキュリティ技術の会も後援になっており、オープンソースソフトウェア(OSS)セキュリティ技術トラック(略称:OWSトラック) も用意しております。


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