03/15/2023にsudoの脆弱性(CVE-2023-28486, CVE-2023-28487)が公開されました。過去(1.9.3リリース時点)で修正されていたバグですので、最新のものにあげている方は心配ないはずです。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
- (前提条件あり)sudoの脆弱性(Moderate: CVE-2023-27320)
- (悪用には前提条件あり) ”sudo -e”オプション(sudoedit)の脆弱性(Important: CVE-2023-22809)
- sudoの脆弱性情報(Important: CVE-2022-43995)
CVSS/プライオリティ
- CVE-2023-28486
- 影響するバージョン
- sudo < 1.9.13
- 一時情報源
- Priority
- N/A
- CVSS Score / CVSS Vector
- N/A
- 影響するバージョン
- CVE-2023-28487
- 影響するバージョン
- sudo < 1.9.13
- 一時情報源
- Priority
- N/A
- CVSS Score / CVSS Vector
- N/A
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-28486
- ログメッセージ中の制御文字のエスケープ処理漏れ
- Sudo 1.9.3より前では、ログメッセージ中の制御文字をきちんとエスケープしていませんでした。
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-28487
- sudoreplay出力中の制御文字のエスケープ処理漏れ
- Sudo 1.9.3より前では、sudoreplayによる出力メッセージ中の制御文字をきちんとエスケープしていませんでした。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。