こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
05/16/2018に、Tomcat 7.x/8.x/9.xに関しての脆弱性情報 ( CVE-2018-8014 )が出ています。Lowなものなので大丈夫と思いますが、今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
一次情報源
http://tomcat.apache.org/security-9.html
http://tomcat.apache.org/security-8.html
http://tomcat.apache.org/security-7.html
Priority
Low
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2018-1305
- (一次情報)CVE-2018-8014
CORS(Cross-Origin Resource Sharing)フィルタのデフォルト設定値が安全でない問題
重要度 – Low
影響するバージョン : 9.0.0.M1 to 9.0.4 /8.0.0.RC1 to 8.0.49/7.0.0 to 7.0.84
CORS(Cross-Origin Resource Sharing)フィルタのデフォルト設定値では、全てのOriginで supportsCredentialsを有効にしています。CORSフィルタを用いる場合にはユーザは環境設定をデフォルト値から変更しているはずです。そのため、殆どのユーザはこの問題による影響はないと思われます。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、OSの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
http://tomcat.apache.org/security-9.html
http://tomcat.apache.org/security-8.html
http://tomcat.apache.org/security-7.html
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